このところ、金が高くてプラチナと銀が安いらしい。金は各国の中央銀行が時に応じて買う。一方、プラチナや銀はそういう需要はないから、純粋に需給で価格が決まるようだ。すると、安心資産として買われる金の方がより買われるという結果になる。

我々の業界では、銀合金が幅を利かせている。プラチナは、白金加金という金合金に使われるが、あまり一般的ではない。金もプラチナも保険で使うということはなかなかできないが、銀の方はそうではないから、銀が安いということはまあ助かるというところか。

あまり貴金属というイメージがないパラジウムという金属は、この数年で価格が高騰して、おかげで保険治療を行う上で多大な困難を引き起こしていると聞く。ＱＥ２、ＱＥ３のおかげということになるのか。ならば、この先のアメリカに利上げなどの一連の引き締め策で、これらの価格が下がるという期待はある。銀やプラチナ価格が下がっているというのも、この延長線上の話であるだろう。

プラチナは、ずっと金より1割ほど高かった。それが今や金の方が高い。ということは、金が高いかあるいはプラチナが安いかということになる。こういうときは、金を売ってプラチナを買うというストラドルが有効といわれるが、はたして現実はどうなるのだろう。

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