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大事故が起こるたびに

2016/01/16

スキー客を乗せたバスが事故を起こして大学生を中心にたくさんの人がなくなったそうだ。せっかくここまで育ててきた親御さんの悲しみは察するに余りある。同じ年頃の子どもを持つ身としては他人事とは思えない。

こういう事故が起こったとき、国交省は事故原因の調査として会社に家宅捜索に入る。勤務実態を調査して過重労働などの違反を摘発するということになる。そして、新たに事故防止の法令を作ってこれを守らせようとする。だが、いたちごっこのように事故はまた起こる。会社がどれほど頑張ったところで、事故を起こすのが人間だからである。

朝からこのニュースを見ていたが、はっきりした原因というものを聞いていない。道路が凍っていたり冠雪していたりということはないようだから、スリップしたわけではないようだ。となると、バス自体のトラブルの可能性もあるとしても、運転手の病気や居眠りである可能性が高い。ただし、それも本人が生きていればのことであり、あとは推察するしかない。

今回の事故の原因が居眠りや病気だったとしたら、それはつまるところ人間が運転するからいけないということになる。どんなに健康な人でも、居眠りをすることはあるだろう。バス事故がしばしばおこるが、居眠り以外の原因を聞いたことがない。こんな山道でわき見運転もないだろう。

バスの事故が運転手の問題だとすれば、運転手一人に頼らない運行が必要だということではないだろうか。すなわち、自動運転である。今回の運転手が特に老齢化していたとか、過重労働を強いられていたということではないだろう。東京からスキー場まで行く間には、ちゃんと寝ていても一度や二度ぐらいは眠くならないとは限らない。そういう仕事をしていれば、一生のうちに1度か2度くらいは心臓発作を起こすことがあるかもしれない。

自動運転が言われるようになったのは、ほんの1年かそこらのように感じる。実際には長い実証実験の繰り返しがあったはずだが、そういう地道な研究を続けてやっと日の目を見るようになってきたということだろう。だが、実用化されるまでにはこれから先もまだまだ長い道のりがあるに違いない。使う側の信頼感も、いまだにないといっていい。「事故を起こしたらだれが責任をとるのか」という議論が、それを如実に表している。

とはいえ、大事故が起こるたびに、二度とこんなことは起こしてほしくないとは誰もが思うはずだ。一刻も早い安心かつ安全な自動運転というものを開発してほしいものである。それが高齢化社会の一つの回答でもあるのだから。

 

 

 

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