アリ対猪木の驚き
2023/07/08
アントニオ猪木がなくなって、50年前のアリ対猪木の双方がいなくなった。
そのせいか、あの試合のことが時々話題に上る。
当時、「世紀の凡戦」といわれたあの試合が再評価されてきたという話は多い。
ただ寝ているだけの試合を始めてみた人は、つまらないとしか思わなかった。
と同時に、結局異種格闘技戦なんてできないということを感じた。
ルールがあわないのだから、それは仕方がない事だった。
それが、最近のアルティメットなどで、寝技ばかりが多用される試合を見ると、見方も変わる。
もともとアリとしては、アジアでちょっとした見世物をやろうという程度のことだったようだ。
そして、そもそもブルース・リーを念頭に置いているという話であった。
確かに、ブルース・リーなら世界中で話題になっただろう。
猪木といわれて「イノキ、フー」といったことを考えれば、当然だし、ファイトマネーも違ったはずだ。
それでも思う。
いまなら、絶対に我々はこの試合は見ていなかっただろう。
なぜなら、間違いなくこういった試合は有料テレビの独占放送になるからだ。
無料の地上波でこのような試合が普通に見られたということは今から思えば驚きである。
クレイ対フレージャーも普通にテレビで見た。
あの頃はなんでもテレビで見ることのできるいい時代だったな。