矯正治療の開始時期
矯正治療にはスタートするのにいい時期があります
矯正治療をスタートするのにいい時期というものがあります。お口の中を拝見して、いい時期かどうかを判断して治療の開始時期を御相談します。
乳歯列期
乳歯列期に反対咬合の症状を呈する患者さんがいらっしゃいます。臼歯が生える前に前歯のみで噛んでいる時期に、ちゃんとかめる部位がないため、反対で噛むようなことも見受けられます。普通は、臼歯が生えてくれば正常被蓋に戻ります。ごく稀に、正常被蓋に戻らない方がいます。
こういった場合、普通は永久歯の交換を待ちます。永久歯に交換する時に自然に正常被蓋になることもあります。また、小さいお子さんでは装置の装着が困難である場合も多いものです。
もちろん、反対咬合の原因が上下顎の大きさのずれである場合は、将来的な治療で手術を伴う場合が生じてきます。明らかに手術が必要である場合はしかるべき時期までは治療を行わないという場合もあります。その一方、上顎前方牽引装置を用いて上顎骨の成長促進を行う場合もあります。様々な状況を判断して治療の可否を検討する必要はあります。
治療が2回にわたることがあります
ただし、この時期の治療は、必ずしも将来的な永久歯咬合の完成した後の治療を不要にするものではありません。前歯4本の配列と、後ろに生えてくる永久歯の配列とは関係はないわけです。
この時期に前歯4本を配列しようとした時、乳犬歯を抜歯しなければ入りきらないということがあります。これは永久歯犬歯の萌出余地を奪っているわけですから、犬歯が萌出しようとした時に、スペースが不足しているということになります。そうなりますと4前歯を配列した後、後ろから生えてくる永久歯の萌出スペースが足りず、叢生が生じることにもなります。
こういった場合、永久歯列完成後に再び矯正治療が必要になってくることになります。そうなりますと、トータルで見た治療期間は長いものになってしまいます。「早く始めれば早く終わる」とは限らず、むしろ「早く始めたぶんだけ長くなる」ということになる場合もあります。
側方歯群交換期
連続抜去
側方歯が交換する時期になりますと、八重歯が顕著になってきたりします。一般的に、第1小臼歯のほうが犬歯より先に萌出しますので、あとから出てくる犬歯が外側にはじき出される格好になるわけです。この時期に行われる治療として、連続抜去というものがあります。乳犬歯-第1乳臼歯-第1小臼歯を続けて抜歯するというものです。乳犬歯と第1乳臼歯を抜歯することで、犬歯と第一小臼歯の萌出を促します。最後に第1小臼歯を抜歯することで、犬歯の萌出スペースができるというものです。これは、明らかに犬歯の萌出スペースが不足していると判断できる場合に行います。こうすることにより、犬歯は自然に歯列内に萌出してきます。
この場合も、犬歯が歯列内に入った後に空隙が残ることがあります。そうなりますと、空隙を閉じるための矯正治療というものが必要になることもあります。
中央区の「月島矯正歯科」には子供だけでなく、大人も矯正治療に通っています
東京都中央区の矯正歯科専門歯科医院「月島矯正歯科」では、一般的な矯正法フルブラケット法はもちろん、インビザラインなどの透明で取り外し可能なマウスピース矯正、ホワイトニング治療を専門に扱っております。一方、虫歯や入れ歯といった保険治療は行っておりませんので、ご希望の患者さんに対しては保険治療が可能な医療機関 (歯科医院) をご紹介させて頂きます。
矯正歯科を始める時期に早い・遅いはございませんので、永久歯が生え始めたお子様に限らず、大人の方にも「月島矯正歯科」をご利用いただけますようお待ち致しております。
月島駅へは、都営大江戸線、東京メトロ有楽町線でお越しいただけます。中央区はもちろん、江東区、港区、文京区、新宿区からも便利です。近隣の佃、豊洲、勝どき、門前仲町、晴海などからお越しいただいております。