11月18日から20日までは日本矯正歯科学会が博多で開催されていた。お相撲をやっている隣が会場になっている。おそらく相撲見物に行った人もいただろう。私も相撲見物に行きたかったが、勉強もしないといけないので会場から出ることはなかった。

東京矯正のセミナーの際には、初期治療をするのは慎重になるべきだという話だった。一方の今回は、初期治療はやるべきだという話だった。気道を広げる治療は、睡眠時無呼吸症候群にならないというようなことを力説している。睡眠時無呼吸症候群にならなければ、おねしょもなくなるのだというようなことを言っていた。なんだか風が吹けばおけ屋がもうかる的な話ではある。

ときどきこういう話を聞くことがある。ある装置の話を聞いたときは、アトピーが治りますと言っていた。別の治療法では目が良くなりますと言っていた。にわかには信じられないようなことを言われることがあるのだが、治療している人たちの心象としてそういうことがあるのかもしれない。逆に、リテーナーをつけると怖い夢を見ますという話もあった。

そういうことがあってもなくても、患者さんの側からいってくれることが少ない。関係ないと思うのが普通だ。特におねしょでは恥ずかしいことなので、人にしゃべるようなことではない。加えて、おねしょが治るというのはある期間を見ていつのまにかやらなくなっているというたぐいのものなので、すぐには気がつかない。だから、実はおねしょが治っていても我々の知るところとはならない。

矯正をすると美しくなるのは当然のことである。これに加えて、頭が良くなりますというようなことになってはいないのだろうかとは、いつも思うところである。

 

 

 

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