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大局観

2016/01/10

 

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当代のトップ棋士の言葉にはそれなりの重みがある。そう思って覗いてみたかったのである。

八王子の道場に通い始めたころはとても弱くて、8級からスタートするのが普通なところ、15級のスタートだったそうだ。その代わり昇級の速度は速かったのだろう。

当代一といっても、ほかのプロとやることは大差がない。反復練習である。それだけ見てもほかの人との差がどこでできるのかは分からない。3か月毎日真剣に将棋を勉強すれば4段になれますといわれても、あなたと私は同じとは限らないでしょうと言いたくもなる。

人はたくさんの中から選んだ時のほうが後悔をするのだという。二者択一なら後悔は少ないのだそうだ。したがって、実際には無数にあるはずの次の一手を3つぐらいに絞るということが必要になってくる。あまたあるどうでもいい手を考えないのが重要なのだそうだ。それが努力によるたまものなのだろう。

同じように将棋道場に通っていながら羽生善治になれない人との違いというものは、やっぱりわからない。

 

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