我が家のかわいい子猫は病気です。もう20歳になろうとしていますから、到底子猫とは言えませんが、それでも我が家では子猫です。

20年前うちの奥さんのおなかが大きいときにうちにやってきました。その時にはお兄さん猫がいましたから、我が家の次男でした。そして、娘が生まれ息子が生まれました。長男猫が死んで、いまや3人兄弟の一番上という位置づけです。

その猫がこのところえさもあまり食べません。便秘もしているようで、この1，2週間というもの出るものも出ていません。生き物は食べなくなると死ぬといいます。そう思うと、もう余命いくばくも無いということかもしれません。

この子は医局の後輩から預かったものです。当時アパートに住んでいた彼女はさびしいので彼を飼い始めたのですが、大きな声で鳴く為、すぐに大家さんに見つかってしまいました。そこで、当時すでに1匹飼っていた私のところに回ってきたわけです。

飼い始めてすぐに声が大きいということに気が付きました。近所の奥さんまで、｢今日ずいぶんさびしそうに鳴いてましたよ｣などというほどです。玄関にやってきてはミーオミーオと100メートル先でも聞こえるほどの大きな声で鳴いていました。これではペット禁止のところでは飼うわにはいかなかったでしょう。

少し前から目も見えなくなっているようですし、音も聞こえないようです。以前は呼べば答えましたが、今ではどんなに呼んでも答えません。何より、目が見えないので、トイレに行くのにもあっちにぶつかりこっちに迷い込みしなければたどり着くことができなくなりました。

我が家の長男猫は娘の中学受験の直前に死にました。大学受験が終わった今、次男である彼も余命旦夕というところを見ますと、彼ら2匹は娘の受験を見守る為に我が家に来たのかもしれません。

 

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