日本人の戦争観はなぜ「特異」なのか
2019/06/11
戦争論というより、文化論である。日本人が戦った大東亜戦争を通じて、日本と欧米との戦争観についての違いが何に起因しているのかについて論じている。
日本人は、戦争というものは、死ぬものというイメージしか抱いていない。それは多くの犠牲者を出した大東亜戦争を通じてわれわれの中に焼き付けられたものである。しかし、同時にそれは日本古来のわれわれの戦争に対する捉え方であったとも言える。
一方の西欧人は、戦争と言うものが日常的にあったということもあり、必ずしも死ななければならないものという捉え方ではなく、死にたくなければ捕虜になるという答えが存在したという。
これらのことは、西欧と日本の文化的基盤の違いによるところが大きいのだという。ヨーロッパ全体が日本の戦国時代のような状態をずっと取ってきたおかげで、それ以外ほとんど平和であった日本とは戦争に対する対処の仕方が異なったものとなっているということである。
同時に、家畜などの生き物を殺して食べるのが日常である彼らと、ほとんど肉食をしてこなかった日本人という観点からも、両者の間には大きな隔たりがある。家畜を殺して食べるという行為は、ややもすれば、人を殺すということと通じるものがある。彼らは、自殺するなら人から殺された方がましだと考える人達のようである。
このように、戦争観に限らず死生観まで含めたものの考え方に違いのある彼らが、われわれの行ったことを非難するということには、違和感を持って当然であろう。「アメリカにもし原子爆弾が落とされていたなら、伝統的な戦争観が少しは揺らぎ欧米でも戦争と死をむすびつける機運が高まったのではなかろうか」という筆者の問いは、多くの日本人が抱き続けるところではないかと考える。
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