コロナ虫歯だそうだ
2020/09/19
テレビを見ていたら、「コロナ虫歯」なる言葉が登場した。
コロナのおかげで、家にいる時間が増えてお菓子を食べる機会が増えた。
その一方、歯医者に行かなくなったために虫歯になる子供が増えているという理屈であるようだ。
虫歯が原因で心臓病や敗血症になることがあるという説明もされる。
どこかの教科書から持ってきたであろう残根状態の写真が提示された。
さらには、いつの話か分からないけれども、イタリアの女性が虫歯で死んだという話が紹介されていた。
これを見た人がコロナのおかげで虫歯で死んだととらえるだろう。
だが、どこにも今回のこととは出ていない。
今の子供はほとんど虫歯がない。
ほとんど虫歯のない人が3か月や5か月歯医者に行かなかったからと言って、虫歯ができるわけではない。
抑々歯医者に行けば虫歯ができないのかと言えば、そんなことはない。
また、その程度の期間でどんどん虫歯が進行するのであれば、歯科検診が年1回では到底追いつかない理屈だ。
まして、わずか半年の間に残根状態になることはない。
「コロナ虫歯」はあるのか。
あったとしてもほとんど微々たるものだろう。
どうして歯医者の話がテレビに出ると嘘ばかりを並べるのだろう。