高校2年生の憂鬱
2022/01/16
愛知の高校2年生が東大の門前で人に切りつけた。
医学部に入りたかったが成績が不振であったという。
それにしても、高校2年生である。
彼らは、入学前からコロナの洗礼を受けてきた。
入学式もおそらくなかっただろうし、授業もウェブが多かっただろう。
クラブもあまり行われなければ、2年間の高校生活のうち、高校生と思えた時間はどれだけあったか。
第6波が第5波より高い波になりそうであることを思えば、コロナ禍はまだまだ続きそうである。
去年とほぼ同じ時期に患者数が増えてきたことから、来年もやはり似た傾向になるのではないか。
となれば、卒業式もない可能性はある。
入学式もなければ卒業式もない。
これでは、高校に通ったという実感はないまま高校から出ていくことになるだろう。
そういう彼らは、将来どのような大人になっていくのか。
事件を起こした高校生が、こういった背景によって突き動かされたのではなければいいのだが。