国家試験はどうなる。
2022/01/24
医師や歯科医師の国家試験はおおむね2月にある。
今頃は学生さんの多くは勉強に余念がないものと思われる。
しかし、コロナである。
まだまだ今後も増えてくる予想になっていて、ちょうど国家試験のころがピークになりそうである。
感染する受験生が今後増加してくる恐れは十分にある。
聞くところによると、コロナ感染した受験生は試験を受けられないという。
つまり、コロナになったら1年間を棒に振ることになる。
確かに、仮に再試験を行うとすると、本試験を受けた人との整合性をどうつけるのかということが問題になる。
同じ試験をするわけにもいかず、新しく同様の規模の問題を作ることには、かなり抵抗もありそうである。
一方、コロナ下で医療体制を強固にするという言葉はよく聞かれる。
では、具体的に医療体制を強固にするとは何をどうするのか。
病院を新しく作るのか。
あるいは、大学病院のようなところを拡張するのか。
いずれにせよ、問題になるのは看護師をはじめとする医療スタッフだろう。
コロナが流行し始めたころ、イタリアでは国家試験を免除して新しい医師を作った。
今オミクロン株が流行している中で、新たな医療スタッフが通常より少なければ、現場では困難をきたすのではないか。
そんな時期に、国家試験受験者が減ることは国家にとって容認できることだろうか。
時あたかも、国会では予算委員会が行われている。
どうして国家試験について誰も聞かないのか。
注意深く見ていきたいところである。