ハナニラの花

最近、街路樹の下などで白い花が咲いている。

子供が調べてくれたところによると、これは「ハナニラ」という植物であるそうだ。

今まであまり見かけなかった花なのだが、結構繁茂している。

ということは、去年今年で生えてきたものでもなかろう。

きれいであると言えばきれいであるけれども、雑草のようなところもなくはない。

ユリとかバラとか、それなりの名前があると納得するのだが、「にら」と言われただけで急に格が下がる気がしてしまう。

「にら」とはいいながら、食べるニラとはおそらく違う植物なのではないかと思う。

植物はそういった名称のものが多い。

当然食べてもおいしくないに違いないし、下手をすればおなかの調子が悪くなるかもしれない。

もっとも、植物の中には、様々な工程を経てやっと食べられるというものがある。

この花も、もしかしたらそのような面倒をいとわなければおいしくいただけるのかもしれない。

どっちにしろ、わざわざ道端に生えている草を食べようというほど、おなかはすいていない。