税金の季節
2022/06/23
大した設備はないとはいえ、当院にも「資産」というものはある。
椅子やレントゲンなどである。
これが固定資産と見なされ、これに対する固定資産税を払う。
さらに、今度は住民税というものが来た。
住民税は源泉徴収部がない分、えらく高いと感じる。
住民税てものは、払う先が違うだけで、結局は所得税である。
誰かがこれを、「お金を稼いだことに対する罪」があるから払うものと言った。
名前からいえば、住民税は、「住んでいることに対する罪」と言えなくもない。
どこにも住まなければ、払う必要はないと考えることもできる。
住民税については、ふるさと納税のおかげで地方にお金が流れた。
これではまずいとばかりに、自治省あたりが野党を使って「けしからん」キャンペーンをやった。
おかげで、あまりうまみがなくなってきたように思う。
我々が住んでいるようなところは、お金をどう使えばいいのかに頭を悩ませる。
誰も希望しないものが増えていく結果となる。
一方、ふるさと納税を受ける側は、地元企業や農家が潤う。
普通にお店で売っているのなら買わないようなものを買ってくれるからだ。
つまり、ふるさと納税の本当の意味合いは、消費喚起である。
しかし、金を奪われる都市部からすれば、冗談じゃないということになるのだろう。
昭和に入るまで、お金は物が豊富にあった地方に集まっていたといわれる。
それが、企業の集まる大都市にばかり集まるようになったのが現代である。
その流れを少しは還元させるためのものがふるさと納税だったはずである。
にもかかわらず、ここにストップがかかったのは、やはり既得権益に固執する勢力は強いということなのだろう。
仕組みがなくならないだけましということか。