歯ぐきに物が詰まるんです
2025/08/06
そろそろ外そうかなと思っていた患者さんが突然そう言った。
歯ぐきに物が挟まるというのは、歯肉溝に挟まるということか、と一瞬思う。
だが、普通に考えれば、歯と歯の間に挟まるということだろう。
一般的に、歯と歯の間に物が挟まるというと、それは歯と歯の間が空いてるからでしょうといわれる。
しかし、もしも歯と歯の間が明らかに空いていれば、挟まったものはすぐに出ていく。
たいていの場合、歯に物が挟まるといった時、歯と歯の間は空隙がないのだ。
ではなぜ物が詰まるのか。
それは、咬合した時に、歯と歯の間に空隙が生じることによる。
どういうことか。
咬合すると、歯は上下顎とも内側に倒れる。
ところが、1本だけ逆に動く歯があると、そこに空隙が生じるため、物が挟まるのだ。
実際、上記の患者さんは、うかつにも見落としていたのだが、第2大臼歯が交差咬合になっていた。
そこで、これを改善したところ、物が挟まるという症状は治まった。
矯正治療が終わっているという人でも、第2大臼歯の交差咬合を直していないという方をときどき見かける。
こういう方は、物が挟まりやすいのではないかと思うのだが、果たしてどうだろう。