アルテミス2
2026/04/04
人が再び月に行くという。
アポロ計画から50年以上である。
子供だった我々がこんなにじじいになるのだから、当時、仕事に携わった人たちはほとんどいないだろう。
それだけ昔にできたことが、なぜ今もっと簡単にできないのか。
実はあれはインチキじゃないかという噂は大昔からあった。
ハリウッドのスタジオで撮ったのだというまことしやかな話がしばしば話題に上った。
50年以上も有人の月探査がないということ自体、不思議といえなくはない。
だからこそ、インチキ説が生まれる素地になる。
当時、アメリカでは、素晴らしいことを成し遂げたという称賛と、そんな金があるなら、もっとほかに使うべきだろうという批判とがあったと聞く。
空よりも地上をもっとよく見ろということだ。
一体、空の上まで行って何があるというのが、批判する人たちの言い分だっただろう。
それを押しのけて今や宇宙開発ブームともいえる。
かつては米ソだったものが、現在は米中の争いであるそうだ。
月、そしてその先には火星あたりの資源を求めているという。
結局、新大陸を求めたスペインとポルトガルのような、熾烈な先陣争いのようなものである。
宇宙には夢があると子供たちに、大人は教えてきた。
宇宙旅行の夢くらい素晴らしくて罪のない夢はない、とは中谷宇吉郎の言葉として、昨日のコラムにも取り上げられていた。
だが、その夢というのが結局金や覇権なのだとしたら、つまらない夢である。