菜の花忌
2026/04/13
菜の花忌というのは司馬遼太郎の命日で、2月12日であるそうだ。
作家には、このように、文学忌という名前が付けられているという。
調べてみると、ほとんどが、啄木忌とか荷風忌のような名前が多い。
だが、そんな中に、作品からとった檸檬忌とか、河童忌なんてものもある。
もっともよく聞くのが太宰治の桜桃忌であるような気がする。
まずそうな顔をして桜桃を食べていたという文章からつけられたといわれる。
同い年の松本清張の命日の清張忌という言葉をほとんど聞かないのと対照的でもある。
で、菜の花忌である。
同じような松本清張に比べて、司馬遼太郎はずいぶんと今でも人気があるようで、毎年シンポジウムが放送される。
実は、最近になって司馬作品はずいぶん誤りがあると指摘される。
パネリストも、その点は資料が当時はそろっていなかったのでと言っていた。
そこで、シンポジウムにあったかなかったか知らないが、司馬もかいていた「あずき」である。
昨日の「袋のネズミ」だ。
大河ドラマで何度も描かれたこのシーンを後世の作り話だが今回は入っていたということ。
同じ大河で、すでに10回ぐらいは同じシーンがあったはずだが、小豆が出てくるものと出てこないバージョンがあるというネットの記事があった。
小和田先生が、こんな作り話は入れるなといったそうだが、番組制作者の意図として入れたのだろう。
司馬作品のすべてに小豆が出てきたかどうかわからない。
だが、あれは後世の作り話だとは書いてはいなかった気がする。
我々が普通に受け入れている「歴史上の出来事」のかなりの部分は、後世の作り話であるようだ。
なんだかそういわれると、世の中だんだんつまらなくなるような気もするんだが。