リンガルって最後は歯を削るんだろ
2026/06/25
ときどき、フィックスタイプのリテーナーを外してほしいという依頼が来る。
友人のところに、そういう方が見えたそうだ。
しかし、「外すのであれば5万円かかります」と説明すると、あきらめて帰っていったそうだ。
フィックスタイプのリテーナーは、ほとんどの場合、コンポジット系のレジンで接着されており、これを外すのは、かなり大変な作業である。
いっぽう、当院で用いているアクリリリック系のレジンは、容易に外すことができる。
では、なぜそのように外しにくいコンポジット系のレジンを用いるのかといえば、接着する際の操作が容易だからである。
フィックスタイプのリテーナーの接着には、それなりの時間がかかるため、こういったコンポジット系のレジンを用いる先生が多いということであろう。
同様に、ブラケットを舌側につけるリンガルブラケット装置も、ほぼ100%の先生がコンポジット系のレジンを用いているものと思われる。
こういったレジンを外すときに用いられるのが、レジンリムーバーというものなのだが、コンポジット系レジンでは、あまり役に立たない。
役に立たず、無理に使おうとしても、リムーバーを傷めるだけである。
結局、虫歯を削るのと同じようにタービンで削ることになる。
接着剤をしっかり取ろうとすれば、当然歯も削ることになるだろう。
まして舌側面は見にくいうえ、操作もしにくいものである。
現実的には、かなり歯質も削っているか、そうでなければある程度の取り残しは仕方がないと考えるだろう。
当院では、フィックスリテーナーの除去は2万円としている。
件の患者さんが当院に来るのであれば、うちも5万円にした方がいいということになるのかもしれない。