昨日、トヨタがとうとう上場来高値を更新したという。7年か8年ぶりだそうだ。すでに利益水準では過去最高をあげていたのだが、株価がそれに追いついていなかった。それがやっと追い付いたということになる。日経平均で、やっと2万円に届こうかというところではある。しかし、一方で時価総額では史上最高値に迫っている。日経平均が史上最高値に向かうのなら、これから倍まで上がらなければならない。時価総額で考えれば、そろそろピークアウトしてもいいということになる。

そんな中での日本のエース企業の最高値更新である。これが何を意味するのか。すでに日経平均は高値を更新している。その流れに乗った動きと考えれば、一種のだましと取れなくもない。一方、とうとう日本の最大の企業の株価が上昇トレンドに入ったのだと考えれば、当然他も追随しよう。現在の株価でＰＥＲ12.4倍である。これが日本の平均である15倍まで行くとすれば、1万円を超える計算になる。動き出したゾウは、容易に止まることはない。日本株は、長年抜くことができなかった155ドルの壁を破った。底ばう期間が長ければ長いほど上昇波動は強くなる。それは、日経平均もトヨタも同様であろう。もちろん、紆余曲折はあるだろう。1000円や2000円の押しはあるに違いない。それでも、今の上昇がバブルではなく、本格的な上昇の初期波動であることを願うものである。

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