北朝鮮が水爆実験を行ったと発表した。どのぐらいの規模かわからないが、人工地震が起こったというのは確からしい。嘘ではないのだろう。

水爆は原爆の１０００倍規模の爆発力を持つため、小型化ができるという。小型化ができるということは核弾頭が小さいため遠くまで飛ばしやすいということだ。何でもアメリカまで飛ばせるだけのものができたのだそうだ。そう聞くと、アメリカ人も安閑とはしていられなくなったはずだ。

とはいえ、北朝鮮がアメリカと本当に事を構えるつもりはなかろう。アメリカは広大だから、そんなところに水爆の２つや３つ落としたところで機能がマヒするということはない。すぐにその１０倍も２０倍もの報復を受けて、北朝鮮という国も民族も瞬間的に消滅してしまうのではないか。

一方、いまだに休戦状態であるお隣韓国はといえば、同じ民族であるからには相手を抹殺するような兵器は使いにくかろう。たまに大砲をうったりするものの、本気で戦争を再開するつもりはないはずだ。そんなことをしたところで何のメリットもないうえ、戦争を継続できるだけの兵站もないだろう。

もちろん、宗主国であるロシアや中国に対して攻撃するような理由もない。そんなことをすれば、本当に北朝鮮は孤立してしまうことになる。今まで助けてもらった恩義も当然あるだろう。ただし、宗主国としての圧力はかけにくくなったかもしれない。

こう考えてみると、一番危ないのは日本ということにはならないか。日・韓・中・ロの中で最も北朝鮮から遠い国は日本ということになるのではないか。そう思うと、じっと脇の下に汗をかく思いである。

中国もロシアもすでに水爆というものを保有している。彼らは戦後７０年というもの世界の大国としての節度は守ってきた。しかし、北朝鮮という国ははたしてどうか。きちがいに刃物という事態だけは起こしてほしくないものである。

 

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