歯並びを直したい――――中央区の月島矯正歯科
2016/01/20
問診票には、「どこを直したいですか」という欄があって、そうすると矯正科の場合かなりの数で「歯並びを直したい」とかかれる方がいらっしゃいます。
確かに悪いのが歯並びだから矯正科にお見えになるわけです。でも、矯正科に来て入れ歯を入れたいという方はいませんし、虫歯が痛いんですというかたもいません。皆さん「歯並び」が悪いのです。
矯正科でお聞きする「歯並び」の悪さとは、でこぼこしている、出っ歯である、受け口である、あるいはここの歯が曲がっているとか、そんな風なことになるわけです。これら全てが歯並びが悪いということですから、患者さんのお書きになる「歯並びを直したい」ということは、単に「矯正をしたい」ということと同義になるわけです。
もちろん、こちらもそれはわかっていますから、次の質問として「それではどこがどう気になるのですか」とお聞きすることになります。そこで患者さんのおっしゃる、ここの歯が曲がっているとか、でこぼこしているというのが本来聞きたかったところになるわけです。
お口の中を見れば、悪いところはすぐに見つかります。ところが受け口の患者さんが、受け口はいいからでこぼこしているのを直してほしいということもあります。本人はそこだけ直せばいいので、余計なことはしてくれるなということになるわけです。本来お聞きしたいのはその点です。
大学のトリートメントレコードにはまずはじめに「主訴」という欄があります。「どこを直したいのか、患者さんの言葉で書く」という説明を聞いていると、入局したばかりの先生のみならず、中堅どころの先生までもがそこに「歯並びを直したい」と書いてあったりします。彼らの言い分としては、「患者さんがそう書いたから」ということになるのですが、まるで小学生の言い訳のようにも聞こえます。
専門家を自称するわれわれはどうしても自分の意見を相手に押し付けようとするところがあります。患者さんのご希望はしっかりと聞くという態度は常に持っておかなければなりません。
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月島矯正歯科
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