３月２１日に東京で桜の開花宣言があった。これから２週間ほどは、各地で桜の花で盛り上がることだろう。

桜というと、入学式の印象である。小学校はイチョウの木だったが、中学校には立派な桜の木が生えていて、その下で記念撮影をした。高校にも立派な桜の木があったし、国立といえば桜というほど立派な桜並木があったのだが、その下で撮影はしなかった。虫がいたからかもしれない。

あれから４０年以上たって、今や桜といえば卒業式の花のイメージが強い。桜の開花時期が早くなったのかもしれないが、森山尚太朗の「さくら」の影響もあるだろう。散って無くなるというのが卒業のイメージに合っている。もっとも、小学校でも卒業式は今週だろうから、まだ散るほどの桜は咲いていない。やっぱり、満開の桜の下ということになれば、入学式か。

桜の木は比較的寿命の短い木であって、したがって、名所といわれるところはいずれは代替わりをしなければならない。戦争で薪にされてしまった後に植えた桜は、おおむね樹齢７０年ということになる。全国で一斉に更新の時期がやってくるだろう。桜の木がなくなるということはないが、若木ばかりになれば、豪華さに欠けることになる。徐々に古い木を切ることになるとは思うが、年々サクラ並木がさびしくなるという事態がこれから各地で起こってこよう。

月島で最も美しい晴海中学校の前の桜並木。並木を更新するとなると、今ある木の間を掘って新しい木を植えるということになるのだろうか。いずれはあの立派な並木もさびしくなるのだなあ。

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