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ブログ

大震災の後で人生について語るということ

2017/03/12

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3.11の後、世界の見え方がガラッと変わったという人は多い。筆者もそれまでの価値観が大きく変わったといい、それが本書を著す動機であったという。ブラックスワンがやってきたのである。

ブラックスワンは、しかし、3.11のみならず、それより14年前のアジア通貨危機までさかのぼる。この二つのブラックスワンによって日本が変わったというのが本書である。

それまで戦後日本を支えてきた4つの神話、すなわち、不動産・会社・円・国家のすべてが崩壊したのだという。不動産はもはや右肩上がりで上がらないし、会社に一生しがみつくことはできなくなり、円も大きく変動するものになったおかげで持っていればいいとは言えない資産になった。そして、国家は1000兆円を超える借金返済のめどが立たない今、その出口には国家破綻がないまでも、年金や医療の破たんが待っているのではないのかという。

3.11後は、会社社会ひいては日本という目立たないことを美徳とする伽藍から出て、目立つことで自らをアピールするバザールに出よという。それはすなわち、戦後の日本社会の常識ではこれからの社会は生きていけないということであるそうだ。

不動産について、5000万円の持ち家というものは、5000万円の投資をしているのと同じであるという言い方である。4,5%の配当はあるとしても、元本が大きく変動すると言われれば、株を現物で持っているのと同じような感覚が必要であるということに気づく。さりとて、これを売って借家に住むこともできない。

戦後というパラダイムがシフトしようとしているというとき、新しい社会構造に順応する人が勝ち組になるのだろうが、そうなる自信はない。

 

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