下顎前突だったのにな
2017/05/06
「美女と野獣」を見た。以前、アニメ版を見たが、実写版はストーリーでも若干の違いはある。ガストンの存在感が大きい。野獣がただの毛深いイケメンでしかないという意見もあるが、そこは映画である。
私が注目したのは、八重歯である。しかし、八重歯といっても重なっているというより挺出しているだけといったほうが正しい。そもそもそれは牙だともいえる。野獣なのだから牙があって当然である。むしろ、牙がないきれいな歯並びでは、それこそ毛深いイケメンにしかならない。
ところが、映像を探していて昔のアニメ版などが並んでいるのを見てみれば、昔の牙は下顎の犬歯である。一方、今回の野獣は上顎の犬歯が牙になっている。当然、昔のバージョンは知った上で作っているはずだ。となれば、わざわざ下顎の犬歯から上顎に変更したということになる。これはなぜだろう。
下顎の犬歯が牙になるというのは、下顎前突の場合である。よりリアルのに作ろうと思えば、野獣の時は下顎前突だったものが、人間になったとたんに正常咬合になったのでは具合が悪いと考えたのだろう。下顎前突だった野獣が正常咬合になったおかげで、ただの毛深いだけのイケメンになってしまったというわけである。それにしても、アメリカ人は八重歯が嫌いと見える。牙があるというのは忌み嫌われるということだろう。上でも下でも。
字幕では単に「痛み」と出ていたが、セリフではdental painと言っているところがあった。何気ないユーモアというべきなのだろう。と同時に、よっぽど歯が気になってたスタッフでもいたものとみえる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所:東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL:03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇