私は衛生士になりたい
2017/10/03
内科医の西田亙先生という方が、歯周病を治せば糖尿病がよくなるという本を出されている。その本の冒頭で、「私は歯科衛生士になりたい」と書かれていた。
矯正治療を行うと、歯ブラシがしやすくなり、歯周病の改善が期待される。そんな理由から、友人のところに来た糖尿病の患者さんはずいぶんと数値が改善したという。
歯周病菌は体内に入り込んで、さまざまなところで身体に悪い影響を及ぼしているということがいわれるようになって来た。体内というものは、免疫に守られている為、細菌はいないものだと教わってきたが、どうもそうではないようだ。
歯周ポケット部分は、上皮組織が破壊されていて、そこから細菌が直接血管内に取り込まれるのだろいう報告がずいぶんとなされている。免疫細胞は何をしているのだろうと思うが、組織写真には確かに血管内に取り込まれる細菌が写っていたりする。
歯周病の改善には、口腔内清掃が欠かせない。それを助けるのが衛生士である。西田先生が衛生士になりたいというのはそのためである。ご自分は薬を出すだけだが、実際の食餌療法やTBIなどは自分の管轄外である。直接TBIができる衛生士という仕事に魅力を感じるのだろう。
友人の患者さんは、重度の糖尿病というわけではなかったようだが、ほぼ正常範囲までHbA1cの値が改善したという。残念なことに、患者さん本人のおっしゃるには、「食餌療法が効いたんでしょう」ということだったようだが。
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