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それでも、日本人は「戦争」を選んだ

2018/05/16

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日清戦争から太平洋戦争までを高校生に語るという体裁で書かれているものである。保守層からはとかく批判の多い筆者である。

なぜ日本はアメリカとの戦争をしたのか、という点については、いまだ準備の整っていないアメリカを叩けば、そのまま勝てるのではないかという考え方にもとずいているとの立場である。しかし、水野廣徳の言葉を引用して、日本は総力戦を戦えない国なのだから、アメリカや中国と戦うべき資格がなかったと書く。

開戦以前の日独伊と英仏ポを比べれば、軍事的能力は拮抗していたというデータを出す。アメリカが加わらなければ、十分に勝負になったということである。そこにソ連が加われば仮にアメリカと中国が敵対したとしても十分に戦えると踏んでもおかしくはないという考え方は成り立っただろう。

最後に、2005年の読売新聞の世論調査の数字を載せている。その中で、アメリカに対する戦争も日本の侵略戦争であると考える日本人が3分の1以上いると出ている。思わずへえーである。

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