トランプ大統領と、金正恩との会談が中止になったという。アメリカ側が中止を通告したという。会談開催決定後の度重なる北朝鮮側の挑発的言動が気に入らなかったということになっている。

アメリカ側からすれば、「あってやる」という立場だろう。自分の方が圧倒的に強い立場であるという認識があるはずだ。にもかかわらず、直近の激しい敵意と怒りに対して話ができる時期ではないと判断した、ということになろうか。

ここまでのところ、おそらく米朝の官僚がさまざまな折衝を行っているものと思われる。その折衝が難航しているのだろうという憶測も流れる。アメリカからすれば、会談中止は最大のブラフになるから、今回それを出したということになろう。

とはいえ、ノーベル平和賞を取れるなどと妄想しているトランプ大統領にしてみれば、会談を未来永劫行わないという選択肢はないはずだ。となれば、単なる延期ということになるのだろうと思われる。そのたびごとに、周辺諸国は右往左往することになるが。

金正恩はこの先何十年も北朝鮮のトップであり続ける。一方のトランプ大統領は、もしかしたらあと2年かそこらの命かもしれない。実際はどっちが強いのだろう。

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