審美歯科は歯を良くしているのか悪くしているのか
2018/07/12
ある人がこんなことを書いていた。
「とんでもないことをしました。8年前にセラミック矯正のため上顎左右1番を引っこ抜きました。左右2番を削った4本のブリッジが入っています。今更だけど、自分の歯であれば出っ歯でも良かったなって感じです。高かろうと期間はかかろうとワイヤー矯正すればよかった。」
審美歯科と称するところでは、このように歯を抜いたり削ったりして不正咬合を「治す」という。しかし、10年か20年たつと、こういった歯は次第にトラブルを起こしてくるものである。
先日も、この方と同じように上顎前突をブリッジで改善した方の歯台歯が折れた。こういう補綴物は、根尖病巣を作ることがあるうえ、萌出方向を無視して入れるため、壊れたり歯根破折したりしやすいのであろう。
歯医者は、歯をよくするためにいるはずである。こういう治療は、はたして歯をよくしているのか悪くしているのか。それでも刹那的な美しさを求める人は、後を絶たないのだろう。
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