親知らずは抜くのか
2019/10/25
東京矯正の秋のセミナーに出席した。
かつての矯正科医は、親知らず、特に下顎の8番は無条件に抜くような先生もいた。
しかし、80年、90年生きる時代になってみると、歯はなるべく残した方がいいのではないかという機運になっている。
下顎の親知らずを抜く最大の理由は、これが将来的に前歯部の叢生を引き起こすからというものである。
この点について、メタアナリシスの結果、叢生は生じないということになっている。
そのためか、1990年代半ば以降に卒業した先生に、親知らずは抜かないという人が多くなってきているそうだ。
考え方が変わってきたのであろう。
先日、テレビで再植の話をした先生が、親知らずの再植の話をした。
親知らずを欠損部分に再植するという話である。
再植の成功率は10年で見ると8割という。
あまり普及した治療とは思えないので、これからひろがる治療法だろう。
そうなれば、われわれの治療の方針も少しは変わってくるのかもしれない。
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月島矯正歯科
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