患者さんのための接着剤
2020/01/27
また接着剤の話である。
2系統の接着剤があるということは書いた。
他院からくる患者さんはコンポジット系といわれるものを使っていることが多い。
ところが、これを外そうとするととても苦労をする。
先週もセラミックブラケットのポジションを変えようとして難儀した。
とても外れにくく、無理やり外そうとすれば当然痛くて涙を流す方もいる。
そのうえ、歯面に残った接着剤は虫歯を削るのと同じように削らなければならず、歯まで削る恐れがある。
NLTセミナーでディボンディングの話をしたときに、ほかの先生が言っていた。
「患者さんのためにはMMA系の方がいいのよね。」
使い勝手がいいからと言って、患者さんに苦痛を与えるというのはいかがなものかと、今日来た商社の方にはお話ししたところである。