022に変える先生が増えている
2020/06/30
矯正治療で用いるブラケットには、018と022というサイズがある。
単位はインチである。
咬合力の強い外人は歯が動きにくいため、太いワイヤーが必要である。
日本人は外人ほど咬合力が強くないため、018サイズで十分であると考えてきた。
したがって、日本のほとんどの矯正医は018サイズを選んでいるものと思っていた。
ところが、先日見えたメーカーの方から聞いた話で驚いた。
最近022サイズのブラケットにかえる先生が増えているというのだ。
咬合力の強い日本人が増えてきたというわけではない。
スライディングメカニクスでは、溝が太い方が有利ということであるようだ。
また、太いワイヤーを使うことで無用の傾斜やローテーションが抑えられるという。
しかし、入れ物が大きくなれば、いれるワイヤーの種類が増える。
018でも多いと感じるのにさらに増えたらどうなるのだろうか。
とはいえ、違うものを使うことで発見もあるのかもしれない。
同じものばかりではなく、違うことも時として試してみることは、あながち無駄なことではないのかもしれない。