食べる薬味
2020/07/05
暑くなってきて、冷奴のような冷たいものがおいしくなってきた。
お昼はそうめんをいただくのが楽しみでもある。
もっとも私は冬でも冷たいそうめんをいただくので、暑いからどうということではない。
そうめんにしろ冷奴にしろ、薬味をたっぷり乗せるのが好きである。
冷奴など、豆腐を食べているのか薬味を食べているのかわからないほどである。
薬味と言って何を乗せるか。
まず筆頭はネギで、これが薬味の王様であることは間違いない。
次にミョウガだ。
私はあの味が好きで、ベランダに植えてもいる。
ただし、もう4年になるが、うちのミョウガを食べた覚えがない。
ただの観葉植物でしかない。
ミョウガよりむしろ我が家で取れるのがオオバである。
これは半分雑草のようなもので、何もしないでも生えてくる。
これを4,5枚ほどちぎれば、十分食用に供することが可能だ。
しょうがの辛味は豆腐の甘みを引き立てる。
これはチューブのものでは味が足りない。
「結婚できない男」で阿部寛が買ってくるシーンがある。
まったくその通りだと思う。
そして、最近よく用いるのがオクラである。
このねばねば感がそうめんやうどんのつるりとした感覚とぴったりする。
てなわけで、豆腐を食べているのかそうめんを食べているのか、薬味を食べているのか。
食べている本人ですらわからないのである。