歯間ブラシ
2020/07/30
歯医者の相談を見ていたら、歯間ブラシはおろか、フロスも使わない方がいいと書いている人がいた。
それは歯肉を傷つけることが多いからだという。
フロスは使いようだが、歯冠鼓形空隙に歯肉がしっかり存在する方には歯間ブラシは有害であろう。
一方、矯正治療でブラケットをつけた患者さんには歯間ブラシの使用をお勧めしている。
なぜ使うのか。
それは、ワイヤーの下側が通常の歯ブラシではきれいに清掃できないからである。
ワイヤーを外してみると、ちょうどその下の部分にプラークが残っている。
歯ブラシだけでは、ブラケットとワイヤーが邪魔をして、この部分まで届かないのだ。
歯間ブラシをワイヤーと歯の間に使っていただくことで歯ブラシが届かないところまできれいにできる。
つまり、小さな歯ブラシを使っていただくということと同じである。
通常、歯間ブラシは歯に対して垂直方向に動かすが、この場合は水平に使っていただく。
もちろん、食べたものがワイヤーに引っかかるため、これを取るという需要もある。
ブラケットという余計なものがつく分、お掃除も余計にやらなければならないということなのである。