月や火星に住みたいですか
2020/12/13
月に水が思った以上にあるという話が1か月ほど前に出て、ならば住めるんじゃないかと言われるようになった。
水があればこれを電気分解すれば酸素と水素になる。
酸素があれば人が生きていけるし、水素があれば燃料になる。
エネルギーは太陽光発電で作り出すことができる。
そのコストを考えれば、あまり現実的ではないと思うが、話としてはずいぶん夢がある。
同じ理屈からすれば、車に太陽光パネルをつけて水を電気分解して燃料とすれば、水を入れて走る車ができる。
などと考えるのは、だいぶ無理があるか。
問題は、住めるのなら、月やほかの星に住みたいかということである。
中央区をそっくりそのまま向こうに引っ越して持って行ったとすれば、人とのつながりが切れることはない。
だが、中央区ならできても東京を作るのは無理だろうし、日本全部は不可能だ。
まして、世界のすべてをそっくり月にもっていくことなどありえない。
せいぜい作れても、昭和基地ぐらいのものだろう。
昭和基地でもすしは食えまい。
風呂には入れても海水浴はできまい。
まして月である、火星である。
あるのはただひたすらの砂漠のような荒野だけだ。
そこにはしかもいなければゾウもいない。
一族郎党を連れて行ったとしても、小学校のお友達まではいない。
というわけで、私は月になんて絶対に行きたくはないのである。