チンドン屋だ
2020/12/22
月島というところは東京の中でもかなり田舎の方だと自負している。
昼休みに外に出ると、どことなく耳慣れたちんちきとことんという音が聞こえてきた。
いくら月島が田舎だといっても、この何十年も見ていなかったチンドン屋がいるか・・・
・・・・と思って清澄通りにでると、まさしくチンドン屋である。
3人一組で、ちんちんとことんやる人と、サックスを吹く人と、ビラを配る人であるようだ。
チンドン屋が全国大会を開きましたなんて話題は時々見る。
しかし、それはこの業界が寂しいという裏返しでもあろう。
これはこれで一つの立派な芸である。
サックスを吹く人は本業は別にあるなんて話はよく聞く。
この人も、山下洋輔とセッションをしたことがあるというかもしれない。
彼らの出す音は、哀愁を帯びた音で、決して押しつけがましくない。
そこが「ボートレース」のコマーシャルなどと違い、心惹かれるところだろう。
これもまた日本の一つの風景と言えるのだろう。