コロナのおかげで今年は死亡数が減った
2020/12/29
今年は死亡者数が減ったという話である。
コロナで死ぬ人が増えたのではないかと思われるかもしれないが、それ以外の死亡者数が減ったということだ。
抑々今年はインフルエンザ患者がほとんどいない。
海外から人が来なくなったうえ、手洗いうがいの励行によって激減しているのだという。
両方ともその理由だろうと思うが、外国から人が来なければインフルエンザも流行しないというのは、ちょっとした驚きだ。
コロナによる死亡者数が3000人と出ている。
ただ、高齢者が多いということから、その中にはコロナでなくても亡くなった方がかなり含まれていそうである。
コロナウィルスに感染している人はすべてコロナ患者の死亡数にカウントされるとすれば、自然死の人もコロナ死と数えられる。
志村けんのような人もいるのかもしれないが、かなりは高齢者ということになるものと思われる。
そういう意味で言えば、コロナによって死亡率は昨年以前に比べて下がったといえる。
海外との往来を止めることはできない。
だが、手洗いうがいを徹底すれば、それなりにインフルエンザは減るということである。
そしてまた、死亡者数も減るということである。
日本人は江戸時代前半に綿布が広くいきわたることで長生きするようになった。
明治以降の住居の拡充でさらに長命になった。
そして、戦後の食糧事情、なかんずく肉食によって世界有数の長寿国になった。
それでもまだ公衆衛生の分野では寿命を延ばす道はあるということを示した。
世の中の人すべてがトイレで手を洗うようになってくれれば、もう少し寿命は延びるのだろう。
家族がいないなどと言わず、社会のために手を洗おう。
おてんとうさまはきっと見ているから。