子供を餓死させる親
2021/03/04
子供を殺す親が時々報道される。
今回は、5歳の息子を餓死させたという母親である。
家庭に入り込んだママ友の言いなりになっていたという話である。
ママ友という人がいなければ、このような悲惨なことにはなっていなかったのかもしれない。
しばしばこのような虐待死について、児童相談所の話が持ち出される。
もっと積極的に介入すべきだったのではないかという論調である。
サラリーマン的な児童相談所院であれば、件数だけこなして、本当に保護が必要な子供を見過ごしてしまうという。
おそらく、私が行っても同じような対応しか取れないだろう。
他人の家の事情にどこまで介入するのかという判断が個人でかなり違うと思えるからだ。
虐待死というものは、殺人であると考えれば、それを見過ごすのは今まさに人を殺そうとしている人を見てみぬふりをすることであるともいえる。
では私が今まさに人殺しが行われようとしている現場に遭遇したら、これを止めることができるのか。
そういわれると、いささかおぼつかない。
特に、犯人が凶器を持っているような場合はそうだろう。
救えた命だとテレビのコメンテーターは口をそろえて言う。
だが、このお子さんはやはりそういう運命のもとに生まれてきたと思うしかないのだろう。
どれだけ議論しようとも、亡くなった命は戻らないのだから。