とってもとっても生えてくる

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とってもとっても生えてくる

2021/05/30

たまにではあるが、実家の草取りをする。

この間いつ草取りをしたか忘れてしまうほどだが、とってもとっても生えてくるという感じだ。

「おってもおってもついてくる、ポチはとってもかわいいな」という芝居の挿入歌があった。

草取りをしながらついついこの歌が口に出てしまう。

とってもとってもはえてくる、草はとってもしぶといな。

雑草は雑草でそれなりに花もつけるし、これが結構きれいであったりする。

どくだみの白い花は、清楚でさえある。

そうではあるけれども、やっぱりドクダミはドクダミで、抜こうとしても結構根が強い。

さすがはドクダミ茶になるほどだ。

雑草を取るというけれども、植物学者に言わせれば、雑草という植物はないということになる。

すべての植物には名前があり、同じ雑草でもそれぞれが立派な名前を持っているわけだ。

そんなことを考えていたら草取りなんかできないから、考えないように抜く。

抜いてもまたちょっとすれば生えてくるのだから、無駄な努力をしているような気になることもたしかだ。

だから、高校生の時に学校で草取りをするといったときに、どうせこんなものは秋になれば枯れるじゃないかと言ってみた。

単調な仕事は何も考えない分、そんないろんなことを考える。

で、どれだけ変わったのかと言われれば、草取り前と草取り後の写真を撮って、間違え探しをするしかない。

きっと、少しは何かの役に立っているに違いないと思うしかない。