カエルの声が聞こえる
2021/06/07
10時を過ぎて、カエルの声が聞こえる。
6月はカエルのなく季節である。
こんな街中でと思うが、やはり聞こえるのだからいるということだろう。
去年だったか今年だったか、カエルの声がうるさいと文句を言った人の話題が出た。
アメリカでは17年周期で大発生するセミの鳴き声がうるさいという話もある。
欧米人は虫の声と機械の音との区別がつかないといわれる。
しかし、カエルの声に文句を言う日本人も同様ということになるのか。
それは単純に年を取ってしまったせいなのかもしれない。
私はカエルの声が好きだ。
それは、50年以上前に移り住んだ家の周りで鳴いていたからである。
そして、そのカエルは同様に私の駅でも鳴いていた。
田舎の駅ではカエルが鳴いているのが当たり前だと思っていたが、ある日寝過ごして隣の駅で降りた時、それが間違いであることを悟った。
隣の駅に住んでいるナカザワはそれを知っていたのだろう。
今はもうカエルは鳴かない。
私の駅でカエルが鳴いていたことを懐かしむ人も、だんだん減っていくことになるのだろう。