足りなくなることを心配するか、余ることを心配するか
2021/07/03
石膏を注ぎながら考えた。
経験の浅いスタッフは足りないと困ると考えてたくさん練る。
ある程度経験を積んでくると、余ったらどうしようと考えるのか、と。
もちろん、ぴったり過不足なく練るのがいいに決まっている。
だが、同じ印象と言っても、歯列の大きい人もいれば小さい人もいる。
単にスプーンで同じ量の石膏を取ればいいというわけにはいかない。
そこで思い出す話がある。
家内が作る食事の話である。
みそ汁など、人数分をお椀で測って水を入れるから、ちょうど人数分しかできない。
おかわりをしようと思ってももうないということになる。
余ったらどうしようと思うからである。
家内が経験を積んだからというわけではない。
単にそういう性格だというだけのことである。
私はどちらかというと、余ったら明日食べればいいではないかというつもりである。
石膏のことからすれば、私はどちらかと言えば経験の浅い主婦ということになるのだろうか。