生ビールの「三種の神器」
2021/07/17
最近は居酒屋など行かないので、生ビールをジョッキで飲むということがなくなった。
あの、持ち手まで冷たくて、表面が凍っているぐらいに冷えたジョッキが懐かしい。
居酒屋でビールとともに注文する「三種の神器」ともいうべきつまみがあった。
枝豆、冷奴、そしてシシャモである。
生ビールとこれをセットで頼むのが一般的であったといえる。
しかし、次第にこれらを頼まなくなった。
まずシシャモ。
シシャモ自体あまり見なくなった気がする。
あるいはそういう店に行かなくなったせいかもしれない。
本来の北海道で取れるシシャモと居酒屋で出るものは同じキュウリウオ科の魚でも違う。
もしかしたら、居酒屋で使うために、とれなくなったのかもしれない。
冷奴は、豆腐がいけない。
一丁28円の特売の品ですかっていう感じのものが出てきたりする。
こういう味のない豆腐ではどうも頼もうという気がしなくなってくる。
そして枝豆だ。
居酒屋というところで頼んだ枝豆は、ほとんどが冷凍もので、豆の味も何もしない。
10年ぐらい前に浦安の焼き鳥屋でちゃんと茹でた枝豆を作っているのを見た。
これはさすがにおいしかった。
しかし、形だけ枝豆でもスカスカではがっかりするだけだ。
そういうわけで、いつの間にか三種の神器はすたれてしまった。
居酒屋も、こんなものばかり出しているようでは、お客なんて呼べるわけがない。
コロナでどうのという前に、もう少しおいしいものを出してほしいものである。