政府は酒業界に屈してコロナに抗するすべを失った
2021/07/29
コロナ患者が高値を更新し続けている。
3000人を超えて、とどまるところを知らない。
ここまでくると、多ければ多いほどうれしいような変な気持ちになる。
すでに1か月ほど、前週比プラスが続いているが、特にこの1週間ほどで急増したように見える。
思えば、西村大臣の酒発言に対して、酒屋業界からの猛反発で撤回せざるを得なくなってからである。
マスコミはこぞって酒が悪いわけではないと言い始めた。
緊急事態宣言の最大の眼目は、酒を出す店に対する自粛である。
それがほとんどできなくなったといえる。
政府はコロナ抑え込みの手段を失ったというべきだろう。
これではどれだけ緊急事態宣言の範囲を拡大しても何の効果もないだろう。
今や飲み屋は自粛なんてどこに行ったのかといった風情である。
オリンピックもやってるんだからという言い訳で自粛することを忘れた人たちが感染を広げている。
これではとうてい収まるようには思えない。
西浦先生の、「このままではパラリンピックは開催できない」という脅しも、おそらく何の効果もないだろう。
あしたはいったい何人まで行くだろう。