地球温暖化を言うのなら、エネルギー消費を減らすのが本筋だろう
2021/08/09
国連の地球温暖化に関するパネルが報告書を出した。
地球温暖化は、いずれ北極の氷をすべて溶かすといわれている。
このままでいけば、2040年までに産業革命前の気温+1.5度に達するともいう。
それがどれぐらいのインパクトになるのか、よくわからないが、大雨が増えるようである。
温暖化を食い止めなければならないと、ずいぶん前から言っているが、むしろ加速しているように見える
エネルギー消費について、かつて衝撃を受けたのがいわゆる1970年代のローマクラブの発表である。
あと20年で石油が枯渇する、という話を聞いた時である。
世界は消滅しないまでも、暗黒で氷河期のように寒い日々がいずれやってくるのかとおののいた。
ところがやってきたのはその逆の灼熱のような日々である。
石油は枯渇せず、むしろ消費量は増えている。
増えているにもかかわらず、あと20年はおろか100年でもまだ持ちそうである。
そこに来て、この地球温暖化の問題である。
地球の気温が上がっているから、これを抑えるために、二酸化炭素の排出を減らしましょうという。
でも、ちょっとまってくれ。
本来、もう少しエネルギー消費量を減らしましょうというのが本筋ではないか。
暑くなったのは、簡単に言えばじゃんじゃん火を燃やすからだろう。
エネルギー保存の法則からいえば、火をじゃんじゃん燃やせば熱くなるのは当然でしょう。
それを二酸化炭素さえ減らせば万事収まるという考え方は、何やら嘘くさい。
エネルギー消費をやめたくないから、二酸化炭素に話を置き換えているように思える。
二酸化炭素削減は、結局のところ他国の産業を抑えるために用いられていくような気がしてならない。