墓誌
2021/09/16
久しぶりに墓参りをした。
当然だが、隣近所にもたくさんのお墓があり、そこには亡くなった方の名前が記載されている。
これを墓誌というらしい。
ついついよそのお宅の墓誌を見てしまう。
これを見ると、結構世の中のお宅は気の毒なご家族が多いのだなあと思わざるを得ない。
成人式を迎える前に亡くなったお嬢さん。
子供夫婦がなくなって、そののち30年の寿命を全うしたお母さん。
奥さんがなくなって半年もたたないうちに亡くなった御主人。
ドラマで見る人々の生活の一つ一つがここには凝縮されているように思う。
歴史に名前が残る人たちの生きざまは様々な書物などで見ることができる。
しかし、そんな歴史に名前すら残らない一般の我々の生きた証も、こういうところには残っているのだ。
というより、そういうところにしか残らないともいえるのだが。