白鵬引退
2021/09/28
大横綱と言われたひとは多い。
私の人生の中では、大鵬がいて北の湖がいて千代の富士がいた。
白鵬が引退するという。
いよいよ来るものが来たかという感じである。
先場所の全勝優勝を花道に引退するという話もあったそうだ。
優勝45回という数はおそらく今後破られることはあるまい。
横綱在位期間だの全勝優勝数だのと、記録には困らない。
だが、そんなものはどうでもいいほどの存在感である。
優勝インタビューで万歳三唱をやった人は前にも後にもこの人だけだろう。
思えば、朝青龍、日馬富士と不本意な形で引退を余儀なくされた。
彼らがそのまま活躍していれば、白鵬の優勝回数はもう少し少なかっただろうと思っている。
もちろん、それで彼の価値はいささかも揺るがない。
もっとも、朝青龍がああならなければ、先に彼が万歳三唱をしていたかもしれない。
相撲界は、自ら最大のタレントを切り捨てたものだと、今でも残念に思っている。
ともあれ、この3人に照ノ富士を加えた4人がこの10数年の大相撲をけん引したことは間違いない。
今後は後進の育成に尽力するという。
第2、第3の白鵬を期待するのは、私一人ではあるまい。