クラムボンは死んだよ

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クラムボンは死んだよ

2021/10/18

クランボーン法という法律がイギリスにはあるのだそうだ。

なんだかわからないが、クランボーンである。

クランボーンと聞いて思い出すのが宮沢賢治である。

「クラムボンは死んだよ」という「やまなし」の中に出てくる一文である。

クラムボンとは何かということはしばしば話題になるし、この間も新聞のコラムに載っていた。

あめんぼうのことだという説もある。

どう理屈をつけようとも、宮沢賢治が何を考えたのかはわからない。

まさか、イギリス人のクランボーンさんが何かをやったことを聞いたというわけでもないだろう。

「やまなし」を中学校で読んだのか、高校で読んだのか忘れた。

ただ、この中で覚えているのは、あとは「カワセミだ」という言葉である。

この言葉が頭にあるため、カワセミという鳥は何やら恐ろしいカラスの仲間のような気がしていた。

カワセミが「青い宝石」と言われるのを知ったのはずいぶん後になってからだ。

同級生の藤森君がしばしばカワセミの写真を挙げているのも、私にとってはうれしい限りだ。

クラムボンってなに、という質問には、ずっと答えられないのがいいのだろう。