誰かに似ている
2021/11/16
近頃、中学校1年生のころの同級生の顔がよく思い出される。
2年生からは学校が変わってしまったため、一度もお目にかかっていない。
なんでだろうかと考えるでもなく感じていた。
それが今日氷解した。
最近見えている患者さんに似ていたのである。
そこで気が付いたことがある。
人には、顔のアーカイブスが頭の中にあるのだと。
そして、それはおおむね中学生ごろまでで出来上がってしまうのではないかと。
人の上顔面は8歳から10歳、下顔面も男性でおおむね15,6歳で成長が止まる。
つまり、成長の早い女性では特に中学生ころにその人の顔は完成してしまっているということである。
となると、中学生の同級生の顔が私にとっての女性の顔のアーカイブということにはならないか。
そういうと、じゃあ高校の同級生や大学の同級生はならないのかと言われそうである。
たぶん、それはそうなっているのだろうと思うが、彼女らとは今でも顔を合わせる機会があったりする。
つまり、昔の顔というより今の顔の方になじみが深い。
幸か不幸か、中学校時代の女友達に会うことがない。
そのため、今でも私の中での中学校時代の女性は若くてかわいいのだ。
誰かの顔を見た時に、たいてい誰か過去に会ったことのある人に似ていると感じるところはある。
それが中学生の同級生であるとしても、きっとそれはそうなのだろう。
それがだれなのかまでは思い出せないとしても。
中学校の1年間だけ同じクラスであったあの子も、今頃は孫たちに囲まれているのだろうか。