3大老齢スター
2021/12/16
先日、新聞のコラムに書いた方がいた。
日野原重明、瀬戸内寂聴、金子兜太の3人だそうだ。
まあ人によって選ぶ3人は異なるだろう。
特に、金子兜太を選ぶのは、歌や俳句の関係者だからだろうか。
今や100歳以上の人は1万人を超えるという。
おそらく、今後もこの数はまだまだふえるだろう。
よく言われるが、健康余命という。
100歳まで生きていたとしても、20年も寝たきりであるのだとすれば、それはつらい。
だが、100歳まで生きるような人は、90を過ぎても元気な人が多い。
寿命が長いということは、当然健康余命も長いはずだ。
健康余命が長いということは、それだけ美しさに対する気づかいも長いということである。
人間50年が寿命であれば、40歳の人はあと10年であった。
しかしこれが100年となれば、まだ60年あることになる。
これだけ人生の時間が長いのであれば、美しくいたいと思う時間も長いということである。
そこに年齢は関係ない。
ということは、いくつになっても歯並びもきれいにしたいと思うということである。
事実、私が大学にいた30年以上前に60を過ぎて矯正科に来られる方はほとんどいなかった。
いや、実際にそういう方はたくさん来られていた。
しかし、それは付き添いで来られたお母さんだったりおばあさんだった。
今は、多いとは言わないまでも、時々はそういう方も来られる。
それだけきれいにたいする希望を持つ人の年齢が上がっているということだろう。
いや、昔からそういう希望はあっても、それを表に出さなかっただけかもしれない。
矯正治療はいくつになってもできないということはない。
きれいでいたいと思う気持ちがまたその人を若くするのではないか、そうも思う。
そういえば寂聴さんは最後まで若くてきれいだった。