どうして太平洋戦争の話が出てこないのだろう
2022/03/04
ロシアの戦争が始まってだいぶたつ。
その間、多くの解説を聞いてきた。
その中で、一つ気になるというか物足りないところがある。
様々な「戦争とはこう来てこうなるものだ」という説明は、日本人もある程度わかっているはずだ。
それは、かつて日本も戦争を経験したからである。
開戦前の世界情勢とか、日本の置かれていた立場などを含めた戦争の推移と今の戦争との対比という解説をする人が一人もいない。
市街戦になれば、市民が死ぬ。
そんなことは70年以上前から分かっていたことだ。
むしろ、戦車の隣に敵国民が大勢いるという絵を見ると、牧歌的にも思える。
きょうは、東京大空襲の日だった。
ウクライナで市民を狙って攻撃していると、国際法違反だという。
しかし、それを言ったら東京をはじめとする米軍の空襲は国際法違反ではなかったのか。
そういうことを言い始めると、だれもロシアを非難できなくなる。
だから、日本の戦争の話ができないのだろう。
戦争はどんなものでも悲惨である。
日本でも世界でももうこんなことはやめてもらいたいものである。