なぜウクライナか
2022/03/14
この20日近く、ウクライナ情勢から目が離せない。
そのため、新聞を読む部分が増えた。
なぜこれだけ気になるのか。
この戦争はロシアという大国がウクライナという小国とまではいわないまでも、それほど大きくない国を滅ぼそうとしている。
これは、アメリカという大国が日本を滅ぼした大東亜戦争に重なるからである。
そう感じている日本人は多いのではないか。
国際法違反だといわれる多くのことを、80年近く前の我々は十分以上に経験している。
そんなウクライナ戦争は、到底他人事という気がしないのである。
当時の日米間の戦力比率は50:1という数字もある。
現在のロシアとウクライナは、通常兵力でさえ5:1ということになっているから、大人と子供ぐらいの違いはあるだろう。
日本とウクライナの違いと言えば、まだウクライナの方は世界中からの支援が得られている。
一方の日本は孤立無援の状況であり、だからこそ南方に活路を見出したといえる。
しかし、そんな日本でさえアメリカは3年半の年月をかけなければ陥落できなかった。
さらに言えば、国際法違反である東京空襲をはじめとする各地への一般住民への無差別攻撃を行い、原爆2発を落とし、ソ連への条約を破ってまでの参戦を促した。
そうまでしなければ、一国を陥落させるということはできないということである。
今回の戦争では、ロシアがウクライナを滅ぼそうとしている。
NATOおよびアメリカは、多少の兵器供与はあっても積極的な支援を控えている。
この事実から見れば、ウクライナはNATOの捨て石として、いずれは陥落・併呑ということになるだろう。
プーチンをヒトラーと考えるなら、世界中の国がロシアを滅亡に動かなければならない。
だが、日本1国を屈服させるために2発の原爆を落とさなければならなかったことからして、ロシアを屈服させることは不可能であろう。
そう思うと、世界はほとんど制御不能な時代に入りつつあるようにしか思えないのである。