睡眠時無呼吸症候群

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睡眠時無呼吸症候群

2022/07/27

睡眠時無呼吸症候群は20年ほど前からよく聞くようになった症状である。

新幹線の運転手が寝ながら運転していたとか、交通事故を起こした運転手が寝ていたとか。

まあ、私も学生の頃はそんなもんだったから、これを病気と言われると違和感がある。

そう思っていたけれども、睡眠時に舌根が沈下することで気道が閉塞されることが原因だといわれると、なるほどと思ったものである。

白鵬の若いころと最近とを比べれば、下顎がずいぶんと出てきているのだそうだ。

下顎が成長したわけではなくて、太ってきたために気道を確保する必要がある。

そのため、下顎が次第に前方に出てきたのだろうと説明する友人がいた。

こういう人は、気道を確保するために、下顎を前方に移動するような装置を入れるそうである。

我々の業界では、こういう装置をFKOと呼んでいる。

最近のマウスピースでも下顎を前方にして作れば同じようなものだろう。

患者さんからすれば、舌が大きいため息苦しいと感じるようである。

根本的にはやせることが必要なのだろうと思うが、そう簡単にはやせられない。

そのためのFKOなのだろうと思う。

白鵬もやせてくれば若いころのように下顎が次第に後方位をとるようになるに違いない。

それに関して、見るたびに思うのが森村誠一である。

若いころを知らないので、そうかどうかわからないが、最近やけに出っ歯が気になる。

昔からそうだったようには思えない。

つまり、人は年を取って痩せてくると出っ歯になるのかもしれない。

そして、その最も大きな原因が、この気道確保による下顎の位置によるものであったのかも。

やせたおかげで、気道確保のために下顎を前方に出す必要がなくなって、後方位を取るようになったからか。

そのFKOを作ってくれないかという電話が来た。

結構そういう人はいるようだ。